グランド12日々活動ブログ(引っ越しました！)

みなさん、楽しんでいますか？

今日はクリスマスイヴですね。

日本ではクリスマス商戦やら、恋人達のしょうもないイベント
となっていますが、私は違います。

毎年この時期は一年の過去を振り返り、自分への反省と豊富を
半紙へ書き留め、来年へ向け人々がより一層幸せになってくれるよう
祈り込め、なぜサンタさんは私に毎年何もくれないのか、なぜ
大人に対する扱いがぞんざいなのか、去年は「ＤＳ」が欲しいって
言ったのに何もくれなかったし、今年は「３ＤＳ」が欲しいです！！
心に渦巻く疑問と怒りを紙にぶつけてサンタへ郵送します。


毎年返信返って来ません。



そうそう、銀河にまつわるイヴのお話の一つにこんなのがあります。



遠い遠い昔のお話。
遠い遠い未来へ紡ぐ物語・・・

星の糸を紡ぐもの　封印されし　扉を開き
すべての　点を　一つに結ばん

星々の欠片　十字に刻まれ　千天の光呼び覚まし
初まりの時　唄われる


銀河の星屑で糸を紡いでいる一人の若い機織の娘がいました。
娘の織る機は、それはそれは美しく、見事な機で銀河中で評判でした。
その娘には将来を約束していた一人の青年がおり、
その青年は別の星で光の石を集める仕事をしていました。
光の石は非常に繊細で、人の悪意や憎しみなどで、すぐにただの石
となってしまうなんとも不思議な石でした。
その石には『意思』が宿っており、手にした者が一番に叶えてほしい願い事を
瞬時に叶えてしまうという力を持っていました。
その為、その石を見つける職人達は必ず心を無の状態にしていなければ
なりませんでした。

青年はその光の石を見つける為、銀河中を旅していました。
何年も何年も。
そしてある時、虹色に光る鉱脈を見つけました。青年は期待を膨らませ
鉱脈を掘ってみると、虹色の光の中から小さな白い光を放つ石を見つけました。
恐る恐るその白い光を放つ石に近づいてみると、その石が青年に向かって語り
かけてきました。

「どんな願いでも叶えます。あなたの望みを言って下さい。」

青年は光の石が語りかけるのを知っていたので、心を平静に保ちながらそっと
石に触れました。

青年が石に触れた途端、その石から青年を包み込む程の眩い光が放たれました。
青年はその光につい動揺してしまい、光の石に願いを読み取られてしまいました。

青年は何も言えず、ただその光を見つめていました。

「あなたの望みを叶えましょう・・・！」


青年の帰りを今か今かと心待ちにしていた娘は、何年も何年も機を織りながら
青年の帰りを待っていました。
しかし待てども待てども青年が帰ってくる日はとうとうありませんでした。

時が経つにつれ次第に青年の事を忘れて過ごす日も多くなってきた頃、
そんなけなげな娘の評判を聞いた、とある星の王子が娘の家へと尋ねてきました。
娘は王子をひと目見みると、娘の中で何かが弾けて消えてしまいました。
王子はとても優しく、何度も娘の家へ尋ねて来るうちに、娘も王子に惹かれて
いきました。
やがて二人は結婚し、それはそれは大層幸せに暮らしました。

そして、やがて娘も年老いてこの世を去ろうとする時、白い光がその娘の前に
現れました。

「いつも、君の傍にいるよ。」

そう聞こえた瞬間、娘は帰りを待っていた青年の事を思い出しました。

「ごめんなさい、私はあなたを待たずに別の人と結婚してしまいました・・。」

そう言うと、心にとても暖かい風が吹き、その風はキラキラと眩い光で
娘を包み込んでこう言いました。

「それが僕の願いだから。君がいつもいつまでも幸せで居てくれる事、僕は永遠に
君の傍で離れずに見守っているよ・・・」

娘は青年が自分の為に、光の石で願いを叶えてくれたのだと悟りました。

「私の幸せのために貴方が犠牲になるなんて・・・私はなんてひどい事を
したのでしょう・・・！」

娘は大層悲しんで、罪悪感に襲われてしまいました。

「悲しまないで。僕は君の傍を離れることは決してないし、君が僕の事を
忘れても、僕は君の傍に居るからね。だから君はいつでも幸せに・・・」

最後の言葉を聞く事なく、娘は白い光に包まれ、やがてまた別の星へ
新しい命として生まれ変わりました。
そうして、その星でまた幸せに生きたのです。

あなたがその生まれ変わりかもしれませんね、なんてね、こんな長ったらしい
文をイヴの日にわざわざ読んでしまった君は、所詮私の手のひらの上で転がされて
いるだけだから、人の話に流されやすい傾向があるので気をつけた方がいいと思うよ。